家づくりを考え始めると、まず気になるのが坪単価ですよね。ところが、ネットで調べると「坪80万円」「坪120万円」「坪150万円以上」と数字がバラバラで、結局いくら用意すればいいのか分からない…という方も多いはずです。
実は、坪単価は「何を含めて」「何で割るか」で大きく変わります。
我が家は積水ハウスのシャーウッドで、延床面積約40.7坪の家を建てました。実際の見積もりで計算すると、
- 本体坪単価:約121万円/坪
- 総額ベースの坪単価:約176万円/坪
と、同じ家なのに坪あたり約55万円もの差が出ました。
この記事では、施主として実際の数字を公開しながら、シャーウッドの坪単価の正しい計算方法、坪単価が上がった項目・下げた項目、住友林業との比較までお伝えします。
この記事でわかること
- 2026年時点のシャーウッドの坪単価の相場
- 我が家(延床約40.7坪)の本体価格と総額のリアルな数字
- 坪単価の正しい計算方法と、30坪・35坪・40坪の総額目安
- 坪単価が上がった項目・削った項目
- 住友林業との見積もり比較
【結論】積水ハウス シャーウッドの坪単価は本体100〜130万円・総額150万円超も
2026年のシャーウッド坪単価の相場
2026年時点で、シャーウッドの坪単価は建物本体で100〜130万円前後が一つの目安です。ただし、付帯工事や外構、諸費用まで含めた「総額ベース」で計算すると、坪150万円を超えることも珍しくありません。
参考になるのが積水ハウスの公式資料です。2025年度2Q経営計画説明会資料では、1棟あたり約5,560万円・延床面積136.3㎡(約41坪)で、平均坪単価は約135万円となっています。我が家(約40.7坪)とほぼ同じ規模です。
ネットの「坪80〜100万円」が当てにならない理由
坪単価の情報が混乱している最大の理由は、ここ数年で価格が大きく上がっていることです。
積水ハウスの1棟あたりの価格は、2020年12月の約4,102万円から2025年12月には約5,572万円まで上昇しています。5年で約1,500万円、率にして3割以上の値上がりです。
数年前のブログや比較サイトの「坪80万円台」という数字は、今の見積もりとはかけ離れていると考えておきましょう。
シャーウッド単体の公式坪単価はない
注意したいのは、積水ハウスはシャーウッド(木造)だけの坪単価を公表していないことです。公式データは鉄骨住宅も含めた全体の平均なので、シャーウッドの価格感を知るには、施主の実例を見るのが一番確実です。
そこで次に、我が家の実際の数字を公開します。
【実例】我が家のシャーウッドの坪単価を公開(延床約40.7坪)
【要追記:建築(契約)年・地域・階数】
本体坪単価は約121万円/坪
まず、建物本体価格を延床面積で割った「本体坪単価」は約121万円/坪でした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 延床面積 | 約40.7坪 |
| 本体坪単価 | 約121万円/坪 |
| 建物本体価格(目安) | 約4,925万円 |
一般的に「坪単価」として紹介されるのは、この本体坪単価です。
総額ベースの坪単価は約176万円/坪
一方、外構・地盤・照明などを含めた総額を延床面積で割ると、約176万円/坪になりました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 総額ベースの坪単価 | 約176万円/坪 |
| 総額(目安) | 約7,163万円 |
| 本体価格との差 | 約2,240万円(坪あたり約55万円) |
差額約2,240万円の内訳
本体価格と総額の差には、主に以下のような費用が含まれます。
【要追記:実際の内訳(外構◯◯万円、地盤改良◯◯万円、照明◯◯万円、諸費用◯◯万円 など)】
- 外構工事(駐車場・アプローチ・フェンス・植栽など)
- 地盤改良工事
- 照明器具・カーテン
- 屋外給排水などの付帯工事
- 登記・ローン・保険などの諸費用
施主の実感
営業さんから「坪単価◯万円です」と強く提示された記憶は、実はありません。打ち合わせは基本的に総額ベースで進みました。建ててみて思うのは、坪単価より総額で見るべきということ。本体だけで計算した数字と、外構・地盤・照明まで含めた実質の坪単価は、想像以上に差が出ます。
シャーウッドの坪単価の計算方法
基本の計算式
坪単価の計算式は、次の2つを使い分けましょう。
- 本体坪単価 = 建物本体価格 ÷ 延床面積(坪)
- 実質坪単価(総額ベース) = 総額(本体+付帯工事+外構+諸費用)÷ 延床面積(坪)
我が家の場合、本体坪単価は約121万円、実質坪単価は約176万円。予算を考えるなら、使うべきは実質坪単価です。
「延床面積」か「施工床面積」かで数字が変わる
もう一つ見落としがちなのが、割る面積(分母)です。
- 延床面積:各階の床面積の合計(法律上の面積)
- 施工床面積:延床面積に、ベランダ・玄関ポーチ・吹き抜けなどを加えた面積
施工床面積で割ると分母が大きくなるため、同じ家でも坪単価は安く見えます。他社と比較するときは、どちらの面積で計算しているかを必ず確認しましょう。
本体価格に含まれないもの
見積もりの「本体価格」には、一般的に以下が含まれていません。
| 費用の種類 | 主な内容 |
|---|---|
| 付帯工事 | 屋外給排水、ガス・電気の引き込み、空調工事など |
| 地盤改良 | 地盤調査の結果次第で数十万〜数百万円 |
| 外構工事 | 駐車場、アプローチ、フェンス、植栽など |
| 照明・カーテン | こだわるほど大きく増える |
| 諸費用 | 登記、ローン手数料、火災保険、印紙代など |
これらが積み重なって、我が家では本体価格に対して約2,240万円の差になりました。
【計算例】30坪・35坪・40坪の本体価格と総額の目安
相場ベースと、我が家の実例ベースの2パターンで試算しました。
① 相場ベース(本体坪単価110万円・総額は本体の約1.3倍で試算)
| 延床面積 | 本体価格 | 総額目安 | 実質坪単価 |
|---|---|---|---|
| 30坪 | 3,300万円 | 約4,290万円 | 約143万円 |
| 35坪 | 3,850万円 | 約5,005万円 | 約143万円 |
| 40坪 | 4,400万円 | 約5,720万円 | 約143万円 |
② 我が家の実例ベース(本体坪単価121万円・実質坪単価176万円)
| 延床面積 | 本体価格 | 総額目安 |
|---|---|---|
| 30坪 | 3,630万円 | 約5,280万円 |
| 35坪 | 4,235万円 | 約6,160万円 |
| 40坪 | 4,840万円 | 約7,040万円 |
外構や設備にこだわるほど②に近づきます。最低でも①、こだわるなら②を目安に予算を組んでおくと安心です。
※土地代は含みません。地域・敷地条件・仕様によって大きく変わります。
シャーウッドの坪単価が上がった項目・下げた項目【実体験】
坪単価が上がった項目
我が家で金額が上がった主な項目はこちらです。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| Lクラスキッチン | 見た目・使い勝手ともに満足度は高いが、金額への影響も大きい |
| 木天井 | シャーウッドらしい木の質感が出る一方、面積が広いほど高くなる |
| 大開口 | シャーウッドの魅力だが、サッシ・構造の両面でコスト増 |
| ベルバーン | 陶版外壁。メンテナンス性とデザイン性は高いが初期費用は上がる |
| 照明 | 空間演出にこだわると積み上がりやすい |
| 外構 | 建物に合わせたグレードにすると想像以上にかかる |
木天井・大開口・ベルバーンは、まさに「シャーウッドを選ぶ理由」になる部分です。シャーウッドらしさを求めるほど坪単価は上がると考えておきましょう。
坪単価を下げるために削った項目
一方で、以下の項目は削ったり見直したりして金額を調整しました。
- ベランダ
- 食洗機
- 一部のドア
- 水切りカゴ
- 浴室ミラー
- 風呂蓋
【要追記:削ってよかった/後悔した項目があれば一言】
ベランダのような大きな項目から、水切りカゴ・浴室ミラー・風呂蓋といった細かな付属品まで、「なくても暮らせるもの」「後から自分で用意できるもの」を中心に見直しました。
施主が考える「お金をかける所・削る所」
実際に建ててみて感じた判断基準は、次の通りです。
- お金をかける所:後から変えられない構造・窓・外壁、毎日目に入る天井や内装
- 削る所:後から市販品で代用できる付属品、使うか分からない設備、なくても困らないスペース
シャーウッドは「木の質感」「大開口」「外壁」に価値がある住宅です。そこには予算を集中させ、細かな設備や付属品で調整するのが、満足度を落とさずに坪単価を抑えるコツだと感じています。
シャーウッドと住友林業の坪単価・総額比較
最終見積は住友林業の方が約300万円安かった
我が家が最後まで比較したのは、同じく木造の住友林業です。最終見積もりは、住友林業の方が約300万円安い結果でした。
ただし単純な価格比較はできない
ただし、両社で間取りや仕様がまったく同じだったわけではありません。そのため、「住友林業の方が300万円安い」と単純に言い切ることはできません。
ハウスメーカーごとに提案される間取り、標準仕様、見積もりに含まれる範囲が違うため、総額だけを並べても正確な比較にはならないのです。
比較するときに揃えるべき条件
他社と比べるときは、以下の条件をできるだけ揃えましょう。
- 延床面積(延床か施工床か)
- 断熱・窓などの性能仕様
- キッチン・浴室などの設備グレード
- 外構・照明・カーテンが見積もりに含まれているか
- 値引きが反映されているか
【要追記:住友林業との比較記事があれば内部リンク】
シャーウッドを予算内で建てるためのポイント
最初から「総額」で予算を伝える
「本体でいくら」ではなく、「外構・諸費用まで含めて総額◯◯万円」と最初に伝えることで、提案がブレにくくなります。
見積書で「含まれていないもの」を確認する
外構・地盤改良・照明・カーテンが見積もりに入っているかは必ず確認しましょう。後から追加されると、数百万円単位で総額が変わります。
こだわる所にお金を集中させる
すべてを最高グレードにすると、坪単価は際限なく上がります。「シャーウッドで建てる理由」になる部分に予算を集中させ、設備や付属品で調整するのがおすすめです。
平屋を検討している方へ
平屋のシャーウッドを検討中の方は、こちらの記事も参考にしてください。
よくある質問
Q. シャーウッドとイズ(鉄骨)の坪単価は違う?
大きな差はないと考えてよいでしょう。価格よりも、木の質感や間取りの好みで選ぶ方が後悔しにくいです。
Q. 30坪なら総額いくら?
相場ベースで約4,300万円、こだわった場合は5,000万円台が目安です(土地代除く)。上記の計算例を参考にしてください。
Q. 値引きや紹介制度で坪単価は下がる?
オーナー紹介制度などで値引きが出るケースもあります。ただし、紹介は初回接触前に手続きが必要な場合が多いため、展示場に行く前に確認しておきましょう。
まとめ
積水ハウス シャーウッドの坪単価は、「本体」で見るか「総額」で見るかで大きく変わります。
- 2026年の相場は本体で坪100〜130万円前後、総額では坪150万円を超えることも
- 我が家(延床約40.7坪)は本体坪単価約121万円、総額ベースで約176万円
- 予算は「総額÷延床面積」の実質坪単価で考える
- シャーウッドらしい木天井・大開口・ベルバーンは坪単価を押し上げる
- 設備や付属品の見直しで、満足度を落とさずに調整できる
営業さんの坪単価や、ネットの古い情報だけで判断せず、総額ベースで比較することが、シャーウッドで後悔しないための一番のポイントです。
※本記事の価格は2026年9月時点の情報および筆者の実例に基づく目安です。実際の金額は地域・時期・仕様により異なるため、必ず見積もりでご確認ください。
出典:積水ハウス「2025年度 第2四半期 経営計画説明会資料」、積水ハウス IR資料(1棟当たり単価の推移)【要:公式URLを確認して設定】

