積水ハウス シャーウッドのランク|商品別の特徴と仕様差

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積水ハウスのシャーウッドには、かつてグラヴィス ステージを頂点とする商品ランクがありました。ところが2026年9月時点の公式サイトには商品名による区分がなく、木造は「シャーウッド(木造1〜3階建て)」の1本にまとまっています。

この記事では、旧商品のランクと特徴を早見表で整理したうえで、今のシャーウッドで仕様の差がどこに出るのかを解説します。2026年5月にシャーウッドで自宅を建てた編集長の実例もあわせて紹介するので、展示場や見積もりの前に目を通してみてください。

目次

シャーウッドに今も商品ランクはある?

2026年9月時点で、シャーウッドに公式の商品ランクはありません。木造は1つの構法として、邸別自由設計で提案されています。

積水ハウス公式サイトのシャーウッドのページを見ても、グラヴィス ステージやベルサといった商品名は出てきません。戸建住宅の構法は、次の3つに整理されています。

  • 鉄骨(1・2階建て)
  • 鉄骨(3・4階建て)
  • シャーウッド(木造1〜3階建て)

そのため今のシャーウッドは、商品名で松竹梅を選ぶ家ではありません。外壁や断熱、窓、空間の取り方をどう選ぶかで、グレードと価格が決まる家と考えると実態に近くなります。

とはいえ、ネット上には旧商品名で解説した情報がまだ多く残っています。営業担当との会話や、中古のシャーウッド物件を見るときに旧商品名が出てくることもあるので、旧ランクの全体像は押さえておくと役に立ちます。

【知っておきたいポイント】 邸別自由設計とは、1棟ずつ間取りや仕様を決めていく設計方式のことです。決まったプランから選ぶ規格住宅とは違い、同じシャーウッドでも家ごとに仕様と価格が大きく変わります。

旧シャーウッドの商品ランクはどうなっていた?

旧ラインナップではグラヴィス ステージが最上位で、ザ・グラヴィス、ベルサやヴィラの順に価格帯が下がっていました。

シャーウッドの商品は、1995年の「エム・グラヴィス」から始まり、グラヴィスシリーズを軸に派生商品が増えていきました。近年まで展開されていた主な商品を、当時の価格帯と位置づけで並べると次のようになります。

ランク目安商品名位置づけ坪単価の目安(販売当時)
最上位Gravis Stage(グラヴィス ステージ)シャーウッドのフラッグシップ約100万〜120万円
上位The Gravis(ザ・グラヴィス)創立50周年記念商品で、シリーズの中核約70万〜105万円
中位Gravis Bellsa(グラヴィス ベルサ)ステージより価格を抑えた高級路線の主力約70万〜80万円
中位Gravis Villa(グラヴィス ヴィラ)高天井の洋風邸宅デザイン約60万〜85万円
中位modellare(モデラーレ)設計の自由度を高めた商品約70万〜80万円
用途別里楽(りらく)木造平屋約60万〜80万円
用途別M’axio(マキシオ)都市型の木造3階建て公開情報なし

ランク目安は、販売当時の価格帯と位置づけをもとにiekatsu編集部が整理したもので、積水ハウスの公式な格付けではありません。坪単価も当時の目安で、今の見積もりとは大きく離れています。

【注意】 価格・坪単価は、建築時期、地域、商品、延床面積、仕様、付帯工事、外構、諸費用によって変わります。この記事では比較時の目安として整理しており、最終的な金額は各社の見積もりで確認してください。坪単価は本体価格を基準にした目安で、付帯工事・外構・諸費用は含みません。

旧商品ごとの特徴は何が違う?

旧商品の差は構造ではなく、外観デザイン、外壁、空間提案の違いでした。構造はどれもシャーウッド構法で共通しています。

Gravis Stage(グラヴィス ステージ)

グラヴィス ステージは、内と外をひとつにつなぐ「クリアビューデザイン」をコンセプトにした最上位商品です。天井と窓の高さを約2.5mでそろえ、リビングから庭へ視線が抜けるように設計されていました。

外観は4寸の緩勾配屋根と約120cmの深い軒が特徴で、室内とバルコニーの段差をなくしたフルフラットバルコニーも採用されていました。外壁は陶版外壁のベルバーンに、自然石張りを組み合わせた仕上げです。

The Gravis(ザ・グラヴィス)

ザ・グラヴィスは、積水ハウス創立50周年の2010年に登場した商品です。「人と、自然と、つながる家」をコンセプトに、標準仕様の充実したバランス型として位置づけられていました。

  • 約6m×6mの大きな吹き抜け
  • 耐力柱「スーパーコラム」などの構造技術で広い空間に対応
  • 室内と屋外の中間にある「アウターダイニング」
  • 1階の深い庇と2階の深い軒で家を囲む外観

価格帯はステージより低く、ベルサやヴィラよりやや高めでした。

Gravis Bellsa(グラヴィス ベルサ)

グラヴィス ベルサは、木と陶を組み合わせた水平基調のモダンな外観が特徴です。ステージより価格を抑えながら高級路線を狙った商品で、シャーウッドの中でも選ばれることの多い主力モデルでした。

外壁はベルバーンの総張りで、最大6m×10mの柱のない大空間を提案できました。切妻屋根の妻面いっぱいに設ける大開口窓「フレームティンバーウィンドウ」や、最大約2mの「オーバーハング床」で軒下空間を広げる設計も、ベルサならではの要素です。

Gravis Villa(グラヴィス ヴィラ)

グラヴィス ヴィラは、高い天井による非日常的なくつろぎと、洋風の邸宅らしいデザインを打ち出した商品です。スキップフロアやロフトを組み合わせたプランもあり、リゾートのような開放感を求める人向けに提案されていました。

modellare(モデラーレ)

モデラーレは、2014年にシャーウッドの構法が「ハイブリッドS-MJ」へ刷新されたタイミングで発売された商品です。「自分らしく暮らしたい」をテーマに設計の自由度を高めており、ベルバーンはオプション扱いでした。

里楽(りらく)

里楽は、シャーウッド構法を使った木造平屋の商品です。木の質感を楽しみながらシンプルに暮らせる住まいとして展開され、外壁にはベルバーンが採用されていました。

M’axio(マキシオ)

マキシオは、敷地と空間を最大限に使うシャーウッドの3階建て商品です。都市部の限られた敷地でも、木造で3階建てを建てたい人向けのモデルでした。

旧商品の仕様差を一覧で比べる

外観、空間、外壁の3つで並べると、商品ごとの違いが見えてきます。

商品外観デザイン空間の特徴外壁
グラヴィス ステージ緩勾配屋根と深い軒、内外一体天井と窓の高さ約2.5m、フルフラットバルコニーベルバーン+自然石
ザ・グラヴィス深い庇と軒で囲む和の佇まい6m×6mの吹き抜け、アウターダイニングベルバーン中心
グラヴィス ベルサ水平基調のモダン、妻面の大開口6m×10mの大空間、2mのオーバーハング床ベルバーン総張り
グラヴィス ヴィラ洋風邸宅高天井、スキップフロア商品・プランによる
モデラーレ自由度重視自由に組める間取りベルバーンはオプション
里楽平屋ワンフロアの暮らしベルバーン
マキシオ都市型3階建て縦方向の空間活用商品・プランによる

上位の商品ほど、ベルバーン外壁や高い天井、深い軒といった「見た目と空間にお金がかかる要素」が標準で組み込まれていたことがわかります。

今のシャーウッドでグレード差が出るのはどこ?

今のシャーウッドでは、外壁、断熱とサッシ、空間設計、内装、設備の5つをどう選ぶかで価格とグレードが決まります。

旧商品で「ランク」として決まっていた要素が、今は1つずつ選べる形になったと考えるとわかりやすいです。見積もりや打ち合わせでは、次の5項目を意識しておくと比較しやすくなります。

項目主な選択肢旧商品でいえば
外壁ベルバーン/吹付仕上げ/サイディングなどベルサやステージのベルバーン総張り
断熱とサッシ標準の断熱等級か、等級を上げるか寒冷地や大開口のプランで差が出る
空間設計天井高、大開口、吹き抜け、深い軒ステージのクリアビュー、ザ・グラヴィスの吹き抜け
内装無垢床、木の天井、あらわしの梁ザ・グラヴィスやベルサの木の仕上げ
設備と外構キッチン、浴室、太陽光、外構工事商品を問わず総額を押し上げやすい部分

外壁はベルバーンにするかで印象と総額が変わる

シャーウッドを象徴する外壁が、陶版外壁の「ベルバーン」です。焼き物ならではの質感があり、塗り替えの手間がかかりにくいのが強みですが、そのぶん価格は上がります。

吹付仕上げやサイディングも選べるため、外壁の選択は見た目と総額の両方に直結します。旧商品でいえば、ベルバーン総張りのベルサやステージが上位グレードの目安でした。

【編集部の見解】 編集長の自宅は、ベルバーンの「スムースチャコール」を選びました。サイディングやガルバリウムも比べましたが、最後は質感で決めています。毎日目に入る外観なので、ここにお金をかけたのは正解だったと感じているそうです。

断熱等級を上げるかは予算配分で考える

標準仕様でもZEH水準の断熱性能は確保されています。そのうえで、寒冷地のプランや大開口、吹き抜けのある間取りでは、断熱等級を上げるかどうかで迷う人が多い項目です。

等級を上げると快適性は高まりますが、差額も大きくなります。性能を最大まで上げるか、その予算をほかに回すかは、自分たちが何を優先するかで決めて構いません。

【編集部の見解】 編集長は当初、断熱等級6を検討していました。ところが差額が300万円以上あったため等級5に変更し、浮いた予算を内装と意匠に回しています。2026年の夏を過ごした限りでは、暑さに大きな不満はなかったといいます。

空間設計は旧ステージ的な要素を足すほど上がる

シャーウッドの構造は、壁を減らしても大きな開口や広い空間をつくれるのが特徴です。天井を高くする、窓と天井の高さをそろえる、深い軒やフラットなバルコニーで内と外をつなぐ。こうした旧グラヴィス ステージ的な設計要素を取り入れるほど、グレード感と価格が上がります。

内装は木の質感をどこまで使うかで差が出る

無垢床や木の天井、あらわしの梁など、木の素材感をどこまで採用するかで、仕上がりの印象は大きく変わります。旧ザ・グラヴィスやベルサで打ち出されていた「本物の木の仕上げ」は、今は内装の選択として反映されます。

設備と外構は見積もりで標準の範囲を確認する

キッチンや浴室のグレード、太陽光発電や蓄電池、床暖房、外構工事は、商品ランクと関係なく総額を押し上げやすい部分です。見積もりの段階で、どこまでが標準でどこからがオプションかを、その都度確認しておきましょう。

編集長はどの仕様にお金をかけた?

編集長は商品ランクではなく仕様の優先順位で選び、外壁と大開口、木の天井に予算を寄せ、断熱等級は5にとどめました。

iekatsu編集長は、大手8社を比較したうえで積水ハウスのシャーウッドを選び、2026年5月に自宅が完成しました。決め手は、シャーウッドの構造や基礎、設計の自由度、そして外観の質感だったそうです。

項目内容
構法シャーウッド(木造2階建て)
延床面積138.50㎡(約42坪)
完成2026年5月
外壁ベルバーン(スムースチャコール)
こだわった仕様LDKの大開口、ブラックウォールナットの天井
見送った仕様断熱等級6(等級5に変更。差額は300万円以上)
建物価格約6,400万円(延床で割ると坪あたり約153万円)

振り返ると、「上位商品だから選ぶ」という感覚はなかったといいます。欲しい空間やデザインを実現するために必要な仕様を、1つずつ選んでいった感覚に近いそうです。

【編集部の見解】 もう一度建ててもシャーウッドを選びます。ベルバーン、大開口、木の天井など、毎日体感できる部分に予算をかけたのは正解でした。逆に、すべての性能やグレードを最大まで上げる必要はないと思っています。シャーウッドは選択肢がとても多いので、最初に「自分たちは何にお金をかけたいのか」を決めて、性能とデザインと予算の優先順位をつけることが一番大切だと感じました。

入居から間もないため、今のところ大きなメンテナンスは発生していません。実際の外観や木の天井の仕上がりは、わが家見学で見ていただけます。

シャーウッドと鉄骨はどちらを選ぶべき?

木の質感や平屋、大開口を重視するならシャーウッド、重厚感や4階建てまでの選択肢を求めるなら鉄骨が向いています。

商品ランクを考える前に、そもそも木造か鉄骨かで迷う人も多いはずです。積水ハウスの2つの構法を並べると、違いは次のとおりです。

項目シャーウッド(木造)鉄骨1・2階建て
構造シャーウッドハイブリッド構造ダイナミックフレーム・システム
代表的な外壁陶版外壁ベルバーンダインコンクリート
得意なこと木の質感、平屋、大開口、吹き抜け大スパンの大空間、重厚な外観
階数1〜3階建て1・2階建て(3・4階建ては別構法)

シャーウッドは、木造軸組構法で唯一、国の型式適合認定を取得している構法です。鉄骨側の外壁が気になる方は、積水ハウスの外壁「ダインコンクリート」の特徴|耐久性・メンテナンス・デメリットを徹底解説もあわせて読んでみてください。

積水ハウス以外のメーカーも含めてまだ迷っている段階なら、比較ガイドで各社の違いをひととおり見ておくと、判断の軸が決まりやすくなります。

ランク選びで失敗しないための注意点は?

旧商品名や数年前の坪単価をもとに予算を組むと、見積もりとの差に驚くことになります。判断は最新の見積もりで行ってください。

ネット上の「坪単価60万〜80万円」といった数字は、数年前の情報であることがほとんどです。資材価格の上昇や値上げが続いたため、今の見積もりはこうした数字から大きく上がっています。価格の見方は積水ハウスの坪単価は?2026年最新の価格相場と費用内訳を徹底解説で詳しくまとめています。

もう1つ誤解しやすいのが、「上位ランクほど構造が強い」という思い込みです。旧商品の違いは主に外観と外壁、空間提案で、構造はどれもシャーウッド構法でした。上位商品を選べば地震に強くなる、という関係ではありません。

【注意】 今はカタログや公式サイトに商品ランクの記載がありません。外壁の質感や天井高、窓の大きさは、写真だけでは判断しにくい部分です。展示場で実物を見て、気になる仕様の差額をその場で確認しておくと、打ち合わせが進めやすくなります。

まとめ

最後に要点を整理します。

  1. 2026年9月時点で、シャーウッドに公式の商品ランクはなく、「シャーウッド(木造1〜3階建て)」として一本化されている
  2. 旧ラインナップはグラヴィス ステージが最上位で、ザ・グラヴィス、ベルサやヴィラが続いていた
  3. 旧商品の差は構造ではなく、外壁と空間提案、デザインの差だった
  4. 今は外壁、断熱、空間設計、内装、設備の選び方でグレードと価格が決まる
  5. 編集長の実例では、毎日目に入る外壁と大開口、木の天井に予算を寄せ、断熱等級は5にとどめた

「どのランクを選ぶか」ではなく、「どの仕様にお金をかけるか」を先に決めておくと、見積もりの比較がぐっと楽になります。

積水ハウスでの家づくりを具体的に進めたい方は、担当者の無料紹介で、提案力のある営業担当や設計担当を紹介しています。まだメーカーが絞れていない方は、ハウスメーカー診断で方向性を整理することから始めてみましょう。

あわせて読みたい

よくある質問(FAQ)

Q. シャーウッドの最高ランクの商品は何ですか?

旧ラインナップでは、グラヴィス ステージが最上位の商品でした。ただし2026年9月時点の公式サイトには商品名によるランク区分がなく、シャーウッドは1つの構法として邸別自由設計で提案されています。

Q. グラヴィス ベルサとザ・グラヴィスの違いは何ですか?

ベルサは水平基調のモダンな外観とベルバーン総張り、最大6m×10mの大空間が特徴です。ザ・グラヴィスは深い軒と庇で家を囲む外観に、6m×6mの吹き抜けやアウターダイニングを組み合わせた商品でした。価格帯はザ・グラヴィスのほうがやや上に設定されていました。

Q. 今でもグラヴィス ステージのような家は建てられますか?

商品名としては選べませんが、近いコンセプトの家を計画することはできます。高い天井、大開口、深い軒、ベルバーン外壁といった仕様を自由設計の中で組み合わせる形です。打ち合わせでは、希望する外観や空間のイメージを写真などで具体的に伝えると話が早く進みます。

Q. シャーウッドの坪単価はいくらですか?

プランや仕様、地域によって大きく変わるため、最新の見積もりで確認するのが確実です。参考までに、2026年5月に完成した編集長の自宅は、建物価格約6,400万円、延床約42坪で、割り戻すと坪あたり約153万円でした。旧商品の坪単価として出回っている60万〜120万円前後の数字は、販売当時の目安です。

Q. シャーウッドと鉄骨のイズシリーズはどちらが上位ですか?

構法の違いであって、どちらが上位という関係ではありません。シャーウッドは木の質感や平屋、大開口に強く、鉄骨は大スパンの大空間や重厚な外観に強みがあります。価格も仕様の選び方で変わるため、構法ではなく、実現したい暮らしに合うほうを選ぶのが近道です。

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予算・建築予定地・希望する住まいを確認し、積水ハウスでの家づくりに詳しい担当者をご紹介します。

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この記事を書いた人

2024年から大手8社を巡り、100時間以上の比較を経て積水ハウス(シャーウッド)を選んだ一人の施主。2026年5月に千葉県で完成。家づくりのリアルをTikTokと当サイトで発信しています。

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