家づくりやリノベーションを考えはじめたとき、「どんなインテリアにしたいか」がなかなか言語化できない人は多い。ナチュラル、北欧、モダン、ジャパンディ……言葉は知っていても、自分がどれに当てはまるか分からないまま展示場へ行き、担当者に「どんな雰囲気をご希望ですか?」と聞かれて困る、というのはよくあるパターンだ。
この記事では、7つの質問に答えるだけで自分のインテリアテイストが大まかに分かるチェックリストと、主要テイスト6種類の特徴を整理する。テイストが決まると、ハウスメーカー選びや設計打ち合わせもスムーズになる。
この記事について iekatsu編集部が、家づくり初心者の視点から調査・整理しています。テイストの名称や分類は、インテリア業界で一般的に使われる表現をもとにしており、特定のメーカーや商品の公式定義ではありません。
インテリアテイストを知ると、何がスムーズになる?
インテリアテイストとは、部屋全体の雰囲気・スタイルの方向性のこと。色・素材・家具・照明・小物のトーンが揃ったとき、空間のまとまりが生まれる。
家づくりの場面でテイストを決めておくと、次の3つが楽になる。
- ハウスメーカー・工務店との打ち合わせ:「ナチュラル系で、木の質感を活かしたい」と伝えるだけで、設計士が提案しやすくなる
- 展示場での比較:テイストが合わないモデルハウスを早めに除外でき、比較時間を短縮できる
- 後悔の予防:仕様・素材を決める段階で「自分のテイストとズレていないか」を確認する基準になる
逆に言えば、テイストが曖昧なまま進めると、「できあがった家がなんかバラバラ」「展示場で良いと思ったのに実際には違った」という後悔につながりやすい。
インテリアテイスト診断:7つの質問に答えてみよう
以下の質問に対し、直感的に近いと感じる選択肢を選んでいく。最後に、最も多く選んだアルファベットが自分のメインテイストの目安になる。
Q1〜Q7 チェックリスト
| # | 質問 | A ナチュラル | B 北欧 | C モダン | D ジャパンディ | E フレンチ | F シンプル |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Q1 | 好きな素材は? | 無垢材・籐・リネン | パイン材・ウール | コンクリート・スチール | 竹・和紙・漆喰 | アンティーク木材・レース | 白壁・ガラス |
| Q2 | 好きなカラートーンは? | ベージュ・アイボリー・グリーン | グレーホワイト・マスタード・テラコッタ | ブラック・ホワイト・グレー | インディゴ・オフホワイト・墨色 | くすみピンク・アンティークホワイト | ホワイト・ライトグレー |
| Q3 | 飾りたいものは? | ドライフラワー・観葉植物・かご | キャンドル・北欧雑貨・ぬいぐるみ | アート作品・間接照明 | 陶器・和小物・一輪挿し | アンティーク小物・花瓶 | 何も飾らない・最小限 |
| Q4 | 好きな床の雰囲気は? | ラフな木目・オーク系 | 明るい木目・ホワイトアッシュ | 大判タイル・黒いフローリング | 畳・淡い木目 | ヘリンボーン・テラコッタタイル | 白いフローリング |
| Q5 | 照明の好みは? | 電球色・ペンダント | あたたかい白・シンプルな形 | スポット・ダウンライト | 行灯・和紙照明・障子 | シャンデリア・アンティーク | 均一な明るさ・シーリング |
| Q6 | 目指したい空間のイメージは? | アウトドア・リゾート・カフェ | くつろぎ・やさしさ・温かみ | スタイリッシュ・都会的 | 落ち着き・侘び・静けさ | エレガント・ロマンティック | すっきり・清潔感 |
| Q7 | 家具を選ぶとき重視することは? | 手触り・自然素材 | シンプルで使いやすい形 | デザイン性・存在感 | 職人技・伝統的な造り | 曲線・装飾の美しさ | 機能性・収納力 |
結果の見方
最も多く選んだアルファベットが、あなたのメインテイストの目安。
同数が2つある場合は、それらを「ミックスしたスタイル」として考えるとよい(例:AとBが同数 → ナチュラル北欧ミックス)。
| 多く選んだのが… | あなたのテイスト目安 |
|---|---|
| A が多い | ナチュラル |
| B が多い | 北欧(スカンジナビアン) |
| C が多い | モダン/インダストリアル |
| D が多い | ジャパンディ(和モダン) |
| E が多い | フレンチ・ヴィンテージ |
| F が多い | シンプルモダン |
主要インテリアテイスト6種類の特徴まとめ
診断結果と照らし合わせながら、各テイストの特徴を確認しよう。
| テイスト | キーワード | 向いている人 | 家づくりで相性のよいポイント |
|---|---|---|---|
| ナチュラル | 木・緑・素材感 | 自然・アウトドアが好きな人 | 無垢材フローリング・木目外壁 |
| 北欧 | やさしさ・機能美・温かみ | 家族でくつろぎたい人 | 大きな窓・明るい室内 |
| モダン | スタイリッシュ・都会的 | すっきりしたデザインが好きな人 | コンクリート調・スチール手摺 |
| ジャパンディ | 和・静けさ・上質感 | 落ち着きと洗練を求める人 | 和室・土間・格子 |
| フレンチ | エレガント・ロマンティック | 装飾的な美しさが好きな人 | 造作棚・アーチ開口 |
| シンプルモダン | 清潔感・機能性・余白 | ものを増やしたくない人 | 収納計画・白壁・ダウンライト |
ナチュラル
素材の質感を活かした、温かみのある空間スタイル。無垢のフローリング、籐やラタンの家具、リネンのカーテン、観葉植物など「自然由来のもの」が中心になる。カフェ風・リゾート風と相性が良く、緑を取り入れた暮らしが好きな人に向いている。
家づくりでは、木目の外壁材や無垢材フローリングを選べるハウスメーカー・商品が合いやすい。住友林業や積水ハウスのシャーウッドシリーズは木の質感を活かした設計が得意とされている。
北欧(スカンジナビアン)
フィンランドやスウェーデンのデザインに影響を受けたスタイル。シンプルな形・温かい素材・やさしいカラーが特徴で、「おしゃれだけど生活感がある」バランスが人気の理由。家族全員が過ごしやすく、飽きにくい。
大きな窓で自然光を取り込む設計や、明るい木目フローリングと相性が良い。
モダン/インダストリアル
無駄を削いだスタイリッシュな空間。コンクリート・スチール・ガラスなど硬質な素材が多く、都会的でクールな印象を持つ。装飾を減らし、デザイン性の高い家具・照明を引き立てる空間が特徴。
鉄骨構造の大空間・大開口と相性が良く、積水ハウスのイズロイエやヘーベルハウスのようなコンクリート系外壁を活かしたデザインと組み合わせやすい。
ジャパンディ(和モダン)
日本の「侘び・寂び」と北欧のシンプルさを組み合わせたスタイル。素材はナチュラルだが、余白や静けさを大切にするため、装飾は最小限に留める。上質感と落ち着きを求める人に人気が高まっている。
和室・土間・畳コーナー・格子などを設計に取り込みやすく、間取りの工夫との相性が良い。
フレンチ・ヴィンテージ
曲線・装飾・アンティーク調の素材を使ったエレガントなスタイル。くすみカラー・ヘリンボーン床・造作棚などが特徴で、生活の中に「美しさ」を求める人が選ぶことが多い。コーディネートには手間とセンスが必要なため、設計段階で造作を入れられるか確認することが大切。
シンプルモダン
余計なものをすべて排除し、清潔感と機能性を最優先するスタイル。白・ライトグレーの壁、フラットなデザインの建具、ダウンライト照明が特徴。ものを増やさず、収納計画をしっかり作ることで成立する。
どのハウスメーカーでも対応しやすいが、収納計画の提案力・建具の選択肢の広さがポイントになる。
テイストが決まったら、次に考えること

ハウスメーカー・設計士との相性を確認する
インテリアテイストが決まると、打ち合わせで「こういう雰囲気にしたい」と伝えられるようになる。展示場では、モデルハウスの仕上げ・素材・照明が自分のテイストに近いかを確認する視点で見て回ると、比較がしやすくなる。
たとえばナチュラルやジャパンディを求めるなら木材の質感・設計の自由度、モダンやインダストリアルを求めるなら構造の可能性・大空間の実現力をチェックするのが合理的。
家族の意見をすり合わせる
家族でテイストの好みが分かれるケースは多い。この診断を家族全員でやってみて、重なっている選択肢を「共通テイスト」の基準にするとすり合わせがしやすい。
全員が一致しなくても「リビングはナチュラル、書斎はモダン」のように空間ごとに役割を分ける方法もある。
編集部より 展示場を回る前にテイストを言語化しておくだけで、「なんとなく気に入った」から「なぜ気に入ったか」が説明できるようになります。設計士との打ち合わせでも、要望を伝えやすくなるため、テイスト診断は早い段階でやっておくのがおすすめです。
自分に合うハウスメーカーも、診断で整理しよう
インテリアテイストと同じように、ハウスメーカー選びも「なんとなく」から「自分の条件に合う1社」へ絞り込むには、整理する作業が必要になる。
iekatsuでは、性能・価格・デザイン・暮らし方の優先順位から積水ハウスがあなたに合うかを確認できる診断を用意している。全12問・約2分、登録不要で使える。
まだ候補が決まっていない場合は、インテリアテイストと合わせて、ハウスメーカー診断で方向性を整理してみてほしい。
まとめ
- インテリアテイストは、7つの質問のチェックリストで大まかな方向性が分かる
- 主要テイストはナチュラル・北欧・モダン・ジャパンディ・フレンチ・シンプルモダンの6種類
- テイストを言語化しておくと、ハウスメーカー選びや設計打ち合わせがスムーズになる
- 家族全員で診断し、共通するテイストを「家全体の方向性」にする使い方も有効
- テイストが決まったら、ハウスメーカー診断で候補を絞る次のステップへ進もう
よくある質問
Q. インテリアテイストがいくつかに分かれて決まりません。どうすればいい?
2〜3個のテイストに分かれる場合は、無理に1つに絞らなくてよい。「ナチュラル×シンプルモダン」のようにミックスするスタイルは実際の住まいでもよく見られる。まずは「この要素は絶対に入れたい」という優先条件を1〜2つ決めるところから始めると、打ち合わせで方向性を伝えやすくなる。
Q. 家族でテイストの好みが違う場合はどうする?
部屋・エリアごとに担当テイストを分ける方法がある。「リビングはナチュラルで家族全員が使いやすく、書斎はモダンで本人のこだわりを出す」といった切り分けは、設計士への要望としても伝えやすい。共用スペースはすり合わせ、個室は個人の好みを反映させるのが現実的なバランスの取り方。
Q. インテリアテイストはハウスメーカー選びに関係ある?
関係がある。各ハウスメーカー・商品には得意なデザインの傾向があり、たとえば木の質感を活かしたナチュラル・ジャパンディ系を希望するなら木造に強いメーカー、コンクリートや大空間が必要なモダン系を希望するなら鉄骨構造のメーカーが選択肢として上がりやすい。展示場でモデルハウスのテイストと自分のテイストを比べてみると、相性の確認ができる。
Q. 診断結果は後から変えてもいい?
変えてよい。インテリアの好みは生活環境・年齢・家族構成の変化とともにずれていくことが多い。設計打ち合わせを重ねる中でテイストが変わった場合は、その時点の好みを素直に伝えるのが後悔のない家づくりにつながる。
Q. テイストは決まったが、具体的なハウスメーカーはどう選ぶ?
テイストを決めた次のステップとして、価格・性能・保証・設計力など複数の条件で絞り込む作業が必要になる。ハウスメーカー比較表やハウスメーカー診断を使って、条件を整理しながら候補を絞っていこう。

