新築の食洗機|ビルトイン vs 据え置き 費用と比較

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新築でビルトイン食洗機にするか据え置き型にするかは、「長く住む家ならビルトイン一択」が結論です。費用は高くなりますが、家事動線の改善・キッチンのすっきり感・大容量という3つのメリットが、ランニングコストでの差を補います。この記事では、費用・容量・使い勝手・光熱費を軸に、2つのタイプを比較します。

目次

ビルトインか据え置きか、結論から言うと

新築で建てるなら、ほぼビルトイン一択です。後から工事で後付けするよりも費用が安く抑えられる場合が多く、間取りの段階から配管・電源位置を最適化できる新築期間が、最もコストパフォーマンスの高いタイミングです。

ただし、以下に当てはまる場合は据え置き型が合う可能性があります。

  • 単身・2人暮らしで洗い物の量が少ない
  • キッチン収納を削りたくない
  • 将来的に転居・売却を検討している

2つのタイプの基本的な違いは下の表で確認できます。

以下は2025年時点の一般的な目安です。本体価格・工事費はメーカーや施工会社によって変わります。

比較項目ビルトイン型据え置き(卓上)型
初期費用の目安(工事費込)10万〜25万円4万〜12万円(タンク式は3万円台〜)
容量5〜10人分(45〜66L)1〜4人分(コンパクト)
キッチンへの影響収納スペースを一部使うワークトップを占有する
設置工事給排水・電源工事が必要分岐水栓またはタンク給水
引越し時の扱い基本的に持ち出せない持ち出して次の家でも使える
静音性キャビネットに収まるため静か周囲に音が広がりやすい
寿命の目安10〜15年7〜10年

ビルトイン型のメリット・デメリット

メリット

キッチンが広く使える。据え置き型はシンク横のワークトップを圧迫しますが、ビルトイン型はキャビネット内に収まるため、作業スペースに一切影響しません。食器の準備や料理の盛り付けに使えるスペースがそのまま維持されます。

容量が大きい。スライドオープン深型(ディープタイプ)なら5〜6人分の食器をまとめて洗え、フライパンや鍋などの調理器具も対応できます。据え置き型は容量が小さいため、4人家族では2〜3回に分けて回す必要が出るケースがあります。

見た目がすっきりする。ホースや電源コードが露出しないため、キッチン全体の印象が整います。特にパントリーや対面キッチンとの統一感を重視する場合は、ビルトイン型のほうが仕上がりが自然です。

光熱費が手洗いより安くなる。経済産業省 資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、食洗機(給水接続タイプ)を1日2回使った場合の年間ランニングコストは約19,090円で、手洗い(給湯器40℃使用)の約25,560円と比べ年間約6,470円の節約になります。食洗機は庫内のお湯を循環させて洗うため、手洗いより水の使用量が大幅に少なくなります。

デメリット

初期費用が高い。ビルトイン型は工事費を含めると10万〜25万円が目安です。据え置き型の4万〜12万円と比べると、導入コストは確実に上がります。

故障時の修理・交換が手間。据え置き型は本体を自分で買い替えられますが、ビルトイン型は専門業者を呼ぶ必要があり、費用も割高になりやすいです。寿命は10〜15年が目安のため、30年住む家であれば1〜2回の交換を想定しておくのが現実的です。

キャビネット収納の一部が使えなくなる。食洗機を設置したスペースは収納として使えなくなります。事前に収納計画を立てた上で、キャビネット構成を決めることが重要です。

据え置き型のメリット・デメリット

メリット

初期費用が抑えられる。工事不要のタンク式なら3万円台から購入でき、分岐水栓型でも本体・工事込みで4万〜12万円程度に収まります。まずは食洗機を試したい家庭や、予算を他の設備に充てたい場合に向いています。

持ち出し可能。賃貸への転居時や建て替え時に持ち出せるため、引越しが多い生活スタイルにも対応できます。

選択肢が広い。最近はスリムタイプや大容量タイプも登場しており、設置スペースや家族人数に合わせて選びやすくなっています。

デメリット

ワークトップを占有する。本体が常にシンク横に置かれるため、調理スペースが狭くなります。給水ホースや電源コードが露出するため、生活感も出やすいです。

容量が小さい。4人家族の1食分をまとめて洗うのが難しいケースがあります。1日複数回まわす手間をデメリットと感じる家庭には不向きです。

騒音が気になりやすい。ビルトイン型のほうがキャビネットで振動や音が遮られます。据え置き型はカタログ上の数値に差がない場合でも、実際の使用感で音が気になるという声もあります。

タイプ別・家族構成別の選び方

家族構成や生活スタイルによって、どちらが合うかは変わります。

家族構成おすすめのタイプ理由
4人以上ビルトイン深型容量・回数・動線の3点で優位
2〜3人ビルトイン浅型またはビルトイン深型長く住む家なら費用対効果が高い
単身・2人(将来転居あり)据え置き型コスト・可搬性の両面で有利
賃貸住まい据え置き型(タンク式)工事不要で手軽に導入できる

ビルトイン食洗機の種類と選び方

ビルトイン型には「スライドオープン型」と「フロントオープン型」の2種類があります。

**スライドオープン型(引き出し式)**は国内で主流のタイプです。上から食器を出し入れする構造で、浅型(ミドルタイプ)と深型(ディープタイプ)に分かれます。深型は5〜9人分を一度に洗えるため、4人以上の家庭に向いています。浅型はキャビネット下部の収納をある程度確保できますが、容量は少なくなります。

フロントオープン型は扉を前に倒してカゴを引き出すタイプです。上段・下段問わず食器の出し入れがしやすいのが特徴で、大容量モデルが中心です。国内ではリンナイとパナソニックが製造しており、海外製(ミーレ・ボッシュなど)はさらに大容量ですが価格は大幅に高くなります。

新築で設置する場合は、システムキッチンのキャビネット幅(45cmまたは60cm)に合わせた機種を選ぶ必要があります。キッチンメーカーとの打ち合わせ段階で、食洗機の設置スペースを確保してから間取りを決めることをおすすめします。

費用の考え方:初期費用だけで判断しない

ビルトイン型は据え置き型より初期費用が高くなりますが、長期間住む自宅であれば費用対効果は十分です。

新築時にビルトイン食洗機を標準仕様として組み込む場合、後から後付けするよりも工事費が安く抑えられるケースが多いです。すでに給排水が整った状態で工事する新築時と、既存キャビネットを加工しながら後付けする場合では、費用の前提が異なります。

また、経産省の試算では食洗機(手洗いとの比較)で年間約6,470円の光熱費節約になります。これを10年間で計算すると約6万5,000円の節約です。ビルトイン型との費用差を10年スパンで考えると、差は縮まります。

よくある質問

Q. 新築時に食洗機を付けなかった場合、後から付けられますか?

可能ですが、後付けはキャビネットの改修工事が必要になり、費用が高くなります。新築時にキャビネットのスペースだけ確保しておく方法もありますが、配管・電源工事は後回しにするとコストが追加されます。食洗機の設置を検討しているなら、新築時に設計段階で組み込むのが最もコストを抑えられます。

Q. 食洗機は電気代が高くなりますか?

食洗機は電気代がかかりますが、水道代・ガス代を含めた光熱費のトータルでは手洗いより安くなる傾向があります。経済産業省 資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、1日2回使用した場合に年間約6,470円の節約になると試算されています。電気代が最も集中するのは乾燥工程のため、洗浄後に扉を開けて余熱乾燥すると電気代を抑えられます。

Q. ビルトイン食洗機はどのメーカーを選べばいいですか?

国内ではパナソニックリンナイが主流です。パナソニックはスライドオープン型のラインアップが豊富で、コストパフォーマンスの高いM9シリーズが人気です。リンナイは国内では希少なフロントオープン型を製造しており、大容量で食器の出し入れがしやすいのが特徴です。三菱電機もビルトイン型を展開しています。キッチンメーカーの推奨品や既存キャビネットへの対応可否を確認した上で選ぶのが確実です。

新築のキッチン設備全体については、新築のキッチンメーカー比較も参考にしてください。

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