浴室乾燥機の電気代は、1回あたり約75〜120円が目安です(消費電力1,250W・2〜3時間使用・電気料金単価31円/kWhで計算)。毎日使えば月3,500〜4,000円前後かかる計算になり、決して安い設備ではありません。この記事では、機能別・世帯人数別の電気代早見表と、ガス式との比較、実際に効く節約方法をまとめます。
浴室乾燥機の電気代は1回75〜120円・月3,500円前後が目安
電気式浴室乾燥機(ヒーター式)の消費電力は、一般的に1,000〜1,250Wです。全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力量料金の目安単価は2025年時点で31円/kWhのため、1時間あたりの電気代は約31〜39円になります。
乾燥にかかる時間は洗濯物の量や季節によって異なりますが、2〜3時間が標準的な目安です。
使用時間別の電気代早見表(消費電力1,250W・31円/kWhで計算)
| 使用時間 | 1回あたりの電気代 | 毎日使った場合の月額 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約39円 | 約1,170円 |
| 2時間 | 約78円 | 約2,325円 |
| 3時間 | 約116円 | 約3,488円 |
| 4時間 | 約155円 | 約4,650円 |
| 5時間 | 約194円 | 約5,813円 |
あくまでも目安です。メーカー・機種・電力プランによって変わります。
世帯人数別の電気代の目安
洗濯物1kgを乾かすのにかかる時間は約1時間が目安とされています(パナソニック公式情報より)。1人が1日に出す洗濯物は約1〜2kgが一般的です。
| 世帯人数 | 1回の乾燥時間の目安 | 1回あたりの電気代 | 月額の目安(2日に1回) |
|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 1〜2時間 | 約39〜78円 | 約600〜1,200円 |
| 2人世帯 | 2〜3時間 | 約78〜116円 | 約1,200〜1,800円 |
| 4人世帯(標準) | 4〜6時間 | 約155〜233円 | 約2,300〜3,500円 |
| 4人世帯(洗濯多め) | 6〜8時間 | 約233〜310円 | 約3,500〜4,650円 |
4人家族で毎日フル稼働させると、月に7,000〜9,000円台になるケースもあります。洗濯物の量と使用頻度が電気代を左右する最大の要因です。
機能別の電気代比較(乾燥・暖房・換気)
浴室乾燥機は「乾燥」以外にも、暖房・涼風・換気などの機能を持ちます。機能によって消費電力が大きく異なります。
| 機能 | 使用時間の目安 | 1回あたりの電気代目安 |
|---|---|---|
| 衣類乾燥 | 2〜5時間 | 約78〜194円 |
| 浴室暖房(入浴前) | 10〜15分 | 約6〜10円 |
| 結露・浴室乾燥(入浴後) | 1〜2時間 | 約39〜78円 |
| 涼風 | 15〜30分 | 約2〜5円 |
| 換気(24時間換気システムとの併用) | 24時間常時 | 1日約3〜6円 |
電気代が最も高くなるのは衣類乾燥です。暖房や換気だけであれば1回あたりのコストはかなり抑えられます。
電気式とガス式の電気代・光熱費比較

浴室乾燥機には「電気式(ヒーター式)」と「ガス式」の2種類があります。新築の場合は住宅の熱源設備に合わせて選ぶことになりますが、それぞれのランニングコストには大きな差があります。
衣類乾燥(洗濯物約2kg)での比較
| 項目 | 電気式(ヒーター式) | ガス式 |
|---|---|---|
| 1回の乾燥時間 | 2〜4時間 | 1〜2時間 |
| 1回あたりの光熱費目安 | 約78〜155円 | 約60〜97円 |
| 月額光熱費目安(毎日使用) | 約2,300〜4,650円 | 約1,800〜2,900円 |
| 設置費用 | 比較的安い | 比較的高い |
| 主な特徴 | 設置工事がシンプル | 短時間で乾く・パワーが強い |
光熱費の1回あたりコストはガス式が有利ですが、初期費用はガス式のほうが高くなります。また、オール電化住宅ではガス式を選べないため、設備の前提を確認することが先決です。
エコキュートを採用したオール電化住宅では電気式の浴室乾燥機が標準となり、深夜電力プランを活用することで電気代を抑えやすくなります。
乾燥方法ごとの光熱費比較
乾燥方法は浴室乾燥機だけではありません。他の選択肢と比べると、浴室乾燥機(電気式)は光熱費がかかりやすい方法です。
| 乾燥方法 | 1回あたりの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 電気式浴室乾燥機 | 約78〜155円 | 浴室のカビ防止も兼ねる |
| ヒートポンプ式ドラム洗濯乾燥機 | 約20〜30円 | 消費電力が小さく経済的 |
| ヒーター式ドラム洗濯乾燥機 | 約55〜65円 | 時間は短いが消費電力は高め |
| エアコン(室内干しと併用) | 約50〜65円(3〜4時間) | 夏場に有効。乾燥に時間がかかる |
| コインランドリー(乾燥30分) | 約100〜200円 | 頻繁だとコストがかさむ |
衣類乾燥コストだけを比較すると、ヒートポンプ式の洗濯乾燥機が最も低コストです。ただし、浴室乾燥機には入浴前の暖房やカビ防止といった付加機能があるため、単純に比較できない面もあります。
電気代を抑える5つの節約方法
1. 使用前に壁や床の水分を拭き取る
浴室内の水分が多いほど乾燥に時間がかかります。入浴後にバスタオルやワイパーで壁・床の水滴を拭き取るだけで、乾燥時間を30分〜1時間程度短縮できることがあります。
2. 洗濯物はこまめに広げ、間隔を空けて干す
洗濯物同士が重なっていると風が通らず乾きが悪くなります。5〜10cm程度間隔を空けて干すと乾燥効率が上がります。厚手のものは風の吹き出し口に近い位置に配置するのが基本です。
3. 脱水をしっかりかけてから使う
洗濯機の脱水時間を延長するだけで、洗濯物に含まれる水分量が減り乾燥時間が短くなります。梅雨や冬場は特に効果的です。
4. フィルターを月1回以上掃除する
フィルターが詰まると乾燥効率が落ち、余計な電力を消費します。掃除機でホコリを吸い取り、水洗いして乾かしてから戻すのが基本です。製品によって手順が異なるため、取扱説明書を確認してください。
5. 深夜電力プランや時間帯別料金を活用する
夜間の電気料金が割安になるプランに加入している場合、深夜に浴室乾燥機を運転することで1kWhあたりの電気代を下げられます。特にオール電化住宅では選択肢が広がります。電力会社や契約プランによって条件が異なるため、加入中のプランを確認することをおすすめします。
浴室乾燥機のメリット・デメリット
電気代を踏まえたうえで、浴室乾燥機を使うかどうか判断するために、メリットとデメリットを整理します。
メリット
- 天気・時間帯を問わず衣類を乾かせる
- 入浴前の暖房でヒートショックリスクを下げられる
- 入浴後に乾燥モードを使うことで浴室のカビ発生を抑えられる
- 花粉や雨の時期も室内で完結できる
デメリット
- ヒーター式は消費電力が大きく、電気代がかさむ
- 洗濯乾燥機(ヒートポンプ式)と比べて1回あたりのコストが高い
- 乾燥時間が2〜4時間かかるため、急いでいる場合には向かない
浴室乾燥機の電気代を気にしすぎて使うのをためらうケースもありますが、使わずに放置すると浴室にカビが生えやすくなります。「衣類乾燥は洗濯乾燥機に任せ、浴室乾燥機は入浴前暖房と浴室の乾燥・換気に絞って使う」という使い分けが、コストと快適さのバランスを取りやすい方法です。
よくある質問
Q. 浴室乾燥機を毎日3時間使うと月いくらかかる?
消費電力1,250W・電気料金単価31円/kWhで計算すると、1回3時間の使用で約116円、30日使い続けると月約3,488円になります。電力プランや機種によって変わります。
Q. ガス式と電気式はどちらが電気代が安い?
光熱費の総額ではガス式が有利なケースが多いです。ガス式は乾燥時間が短いため1回あたりのコストを抑えやすく、2kgの衣類乾燥であれば電気式の約85円に対してガス式は約60円が目安です。ただし、オール電化住宅ではガス式を設置できません。
Q. 浴室乾燥機の電気代を安くする最も効果的な方法は?
最も効果が大きいのは「使用時間を短くすること」です。脱水をしっかりかける、使用前に壁の水分を拭き取る、フィルターをこまめに掃除するの3つを組み合わせると乾燥時間を短縮しやすくなります。
Q. 24時間つけっぱなしにするといくらかかる?
消費電力1,250Wで24時間稼働した場合、1日約930円、1か月で約27,900円になります。衣類乾燥のためにつけっぱなしにするのは非効率で、タイマー機能を活用して必要な時間だけ運転するのが基本です。
まとめ
浴室乾燥機(電気式・ヒーター式)の電気代は1回あたり約75〜120円、毎日3時間使えば月3,500円前後が目安です。ガス式と比べるとランニングコストは高めですが、設置工事がシンプルで、オール電化住宅でも使えるのが電気式の強みです。
電気代を抑えるには、使用前の水分拭き取り・フィルター掃除・脱水の徹底が効果的です。衣類乾燥コストを重視するなら洗濯乾燥機(ヒートポンプ式)との使い分けも検討する価値があります。
浴室のカビ対策や冬場のヒートショック防止として使うなら、浴室乾燥機の入浴前暖房・入浴後乾燥は電気代に見合うメリットがあります。家族構成や使い方に合わせて、無理のない使い方を見つけてください。

