2026年に新築で使える住宅補助金をまとめます。2025年末で終了した「子育てグリーン住宅支援事業」の後継として「みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)」が始まり、補助の仕組みが大きく変わりました。補助金・住宅ローン減税・自治体制度の3つを正しく把握して、資金計画に漏れがないか確認してください。
2026年に使える住宅補助金・減税制度は4つ【最新一覧表】
2026年7月時点で新築住宅に使える主な国の制度は、大きく4つです。
| 制度名 | 補助・控除の最大額 | 対象 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業(新築) | 最大125万円 | 省エネ性能の高い住宅を建てる全世帯(区分により条件あり) |
| 住宅ローン減税(住宅ローン控除) | 年最大35万円×13年 | 住宅ローンを組んで取得する全世帯 |
| 給湯省エネ2026事業 | 最大17万円 | 高効率給湯器を導入する全世帯 |
| 自治体独自の補助金 | 自治体により異なる | 各自治体の要件による |
【知っておきたいポイント】 上記の制度は一部を除いて併用できます。特に「みらいエコ住宅2026事業」と「住宅ローン減税」は、原則として同時に使えます。ただし補助金分は住宅取得費の一部として扱われるため、控除の計算の基準額から差し引かれる点には注意が必要です。
みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)とは?
2025年11月28日の閣議決定で創設された、国の住宅補助制度です。2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」の後継にあたり、国土交通省・環境省・経済産業省の3省が連携して運営しています。
補助の考え方が前年度から大きく変わりました。2025年度は「子育て世帯・若者夫婦世帯かどうか」という世帯属性が入口でしたが、2026年度は「建てる家の性能がどのレベルか」という住宅性能が入口になっています。最高性能の「GX志向型住宅」であれば、子育て世帯でなくても補助を受けられます。
対象となる住宅は、2025年11月28日以降に基礎工事に着手したものです。申請はハウスメーカー(みらいエコ住宅事業者として登録されている事業者)が代行する仕組みで、個人が直接申請することはできません。
補助対象の住宅区分と補助金額
| 住宅の区分 | 対象世帯 | 補助額(通常地域) | 補助額(1〜4地域) |
|---|---|---|---|
| GX志向型住宅 | 全世帯 | 110万円/戸 | 125万円/戸 |
| 長期優良住宅 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 | 75万円/戸 | 75万円/戸 |
| 長期優良住宅+古家除却 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 | 95万円/戸 | 95万円/戸 |
| ZEH水準住宅 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 | 35万円/戸 | 35万円/戸 |
| ZEH水準住宅+古家除却 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 | 55万円/戸 | 55万円/戸 |
※1〜4地域は寒冷な地域(北海道・東北・一部の北陸・中部山岳地域)が該当。自分の建築地の地域区分はみらいエコ住宅2026事業公式サイトで確認できます。 ※出典:国土交通省・環境省「みらいエコ住宅2026事業」概要(2026年7月時点)
子育て世帯と若者夫婦世帯の定義:
- 子育て世帯:18歳未満の子どもがいる世帯
- 若者夫婦世帯:夫婦のいずれかが39歳以下の世帯
【注意】 補助金の予算には上限があり、上限に達した時点で受付終了になります。特にZEH水準住宅(注文住宅)の申請締切は2026年9月30日と、GX志向型住宅・長期優良住宅よりも約3ヶ月早く設定されています。検討中の方は早めにハウスメーカーの担当者に確認することをおすすめします。
GX志向型住宅とは?求められる性能と補助金のポイント
GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅は、みらいエコ住宅2026事業の中で最も補助額が高く、すべての世帯が対象になる唯一の区分です。ただし、求められる性能水準は長期優良住宅・ZEH水準住宅よりも厳しくなります。
GX志向型住宅に求められる主な性能基準:
- 断熱性能:断熱等級6以上
- 一次エネルギー消費量の削減:再エネを除いた状態で35%以上削減
- 一次エネルギー消費量の削減:再エネを含む場合、原則100%以上削減(ZEH相当以上)
- HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の設置
また、GX志向型住宅の補助を申請するには、建築するハウスメーカーが「GX建築事業者」としてGXへの協力表明を行っていることが条件です。建築会社が対応しているかどうかは、契約前に確認してください。
積水ハウスのシャーウッドはZEH標準対応モデルがあり、断熱等性能等級6への対応も可能ですが、GX志向型住宅に該当するかどうかは仕様・プランによって変わります。担当者に具体的な条件を確認するのが確実です。
【編集部の見解】 8社を比較したなかで感じたのは、大手ハウスメーカーの場合、補助金の申請対応は基本的に担当者が段取りしてくれるという点です。ただ「どの補助金が使えるか」を担当者任せにしてしまうと、気づかないまま期限が過ぎるケースもあります。商談の初期段階から「みらいエコ2026は使えるか」「区分はどれに該当するか」を自分から確認するのが、補助金を取り逃さないコツです。
2025年の制度と何が変わった?比較表で整理
みらいエコ住宅2026事業は前年度の子育てグリーン住宅支援事業から補助額が全体的に下がっています。家づくりの計画を立てるうえで、変更点を把握しておきましょう。
補助額の変化(注文住宅・通常地域の場合)
| 住宅区分 | 2025年(子育てグリーン) | 2026年(みらいエコ) | 増減 |
|---|---|---|---|
| GX志向型住宅 | 160万円 | 110万円 | −50万円 |
| 長期優良住宅 | 80万円 | 75万円 | −5万円 |
| ZEH水準住宅 | 40万円 | 35万円 | −5万円 |
GX志向型住宅の50万円減額が目立ちますが、長期優良住宅・ZEH水準住宅は5万円の減額にとどまっています。補助額は減ったものの、制度自体がなくなったわけではなく、2026年内は申請を受け付けています(予算上限到達まで)。
2025年から変わったもう一つの大きなポイント:工事着手要件
2026年事業では「基礎工事への着手」が工事の起点になっています。2025年事業では「基礎工事より後の工程の工事への着手」が基準だったため、実質的に着工の起点が早まりました。補助金を使う前提で契約・着工のスケジュールを組む場合は、担当者と事前に確認が必要です。
住宅ローン減税は2026年からどう変わった?
住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)は、2025年末で終了する予定でしたが、2026年度の税制改正により2030年12月31日入居分まで5年間延長されました。
2026年入居の場合の借入限度額と控除の概要は以下のとおりです(控除率は一律0.7%、控除期間は13年間)。
| 住宅の区分 | 借入限度額(通常世帯) | 借入限度額(子育て等世帯) |
|---|---|---|
| 長期優良住宅・低炭素住宅 | 4,500万円 | 5,000万円 |
| ZEH水準省エネ住宅 | 3,500万円 | 4,500万円 |
| 省エネ基準適合住宅 | 3,000万円 | 3,000万円 |
| その他の住宅 | 対象外(原則) | 対象外(原則) |
※出典:国土交通省「令和8年度国土交通省税制改正概要」をもとに整理(2026年7月時点)
2025年4月以降に建築確認を受ける新築住宅には省エネ基準への適合が義務化されているため、今から建てる住宅は「省エネ基準適合住宅」以上が原則です。ただし、省エネ基準適合住宅については2028年以降に住宅ローン減税の対象外になる方向が示されています。ZEH水準以上の性能を選んでおくと、減税の恩恵も長く受けられます。
省エネ基準と住宅ローン減税の関係は、省エネ基準適合住宅とは?条件・住宅ローン控除との関係を2026年最新版でわかりやすく解説の記事にまとめています。
【知っておきたいポイント】 住宅ローン減税は「税金の還付・控除」です。年収が低く所得税・住民税の負担が少ない場合、控除しきれないケースがあります。自分の納税額との兼ね合いで恩恵がどれくらいになるかは、担当者やFP(ファイナンシャルプランナー)に試算してもらうのが確実です。
補助金を最大化する組み合わせの考え方

複数の制度を上手く組み合わせると、総額で数十万〜100万円以上の差が出ることがあります。ただし「何でも全部使える」わけではないため、重複・非併用のルールを把握しておきましょう。
新築住宅での典型的な組み合わせ例:
| 制度 | 補助・控除額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026(長期優良住宅・子育て世帯) | 75万円 | 補助金(一括) |
| 住宅ローン減税(長期優良住宅・子育て世帯) | 最大35万円×13年 | 所得税の控除(毎年) |
| 自治体補助金 | 自治体による | 財源が国費でなければ国制度と併用可 |
押さえておきたい重複禁止ルール:
- みらいエコ住宅2026(新築)と給湯省エネ2026事業は、原則として併用不可
- ただし、みらいエコ住宅2026でリフォームを申請した場合は、給湯省エネ事業と一部併用できるケースがある
- 自治体の補助金は、国費でない独自財源であれば国の制度と併用できることが多い
申請のタイミングと締切【見落としがちな注意点】

補助金は「家を建てれば自動でもらえる」ものではありません。申請タイミングの確認と、ハウスメーカーとの連携が必要です。
みらいエコ住宅2026事業の申請スケジュール(2026年7月時点):
| 住宅区分 | 申請締切 | 注意点 |
|---|---|---|
| GX志向型住宅 | 予算上限に達し次第終了(遅くとも2026年12月末) | 予算750億円の枠。早期終了の可能性あり |
| 長期優良住宅 | 予算上限に達し次第終了(遅くとも2026年12月末) | 予算1,450億円の枠 |
| ZEH水準住宅(注文住宅) | 2026年9月30日 | 通常より約3ヶ月早い締切 |
過去の類似制度(子育てエコホーム・子育てグリーン住宅支援事業)を振り返ると、予算が年後半に急速に消化されるパターンが多くありました。2025年の子育てグリーン住宅支援事業も7月下旬に予算が枯渇し、申請が間に合わなかったケースが出ています。スケジュール管理はハウスメーカー任せにせず、自分からも締切を把握しておくことをおすすめします。
住宅ローン減税の申請タイミング:
入居した翌年の確定申告で申請します。初年度は確定申告が必須で、2年目以降は会社員であれば年末調整で対応できます。申告書の準備は税務署やe-Taxで確認してください。
自治体の独自補助金はどう調べるか
国の制度に加えて、都道府県・市区町村が独自の補助金を設けているケースがあります。制度の内容・金額・申請期間は自治体によって異なり、年度ごとに変わることもあります。
調べ方の手順:
- 住まいを建てる市区町村の公式サイトで「住宅補助金」「新築 補助金 [市区町村名]」で検索する
- 担当ハウスメーカーに「この地域で使える自治体補助金はありますか?」と聞く
大手ハウスメーカーの場合、地域の自治体補助金に詳しい担当者が多く、自社案件で過去に使った制度を案内してもらえることがあります。
代表的な自治体補助金の類型としては「移住支援金」「耐震補助」「ZEH化助成」「省エネリフォーム助成」などがあります。
まとめ
2026年の住宅補助金の要点を整理します。
- 主役は「みらいエコ住宅2026事業」。2025年の子育てグリーン住宅支援事業の後継で、補助額は全体的に減額されたが制度は継続中
- GX志向型住宅は全世帯が対象。子育て世帯でなくても最大110万円(寒冷地125万円)が受けられる唯一の区分
- 住宅ローン減税は2030年まで延長。ZEH水準以上の住宅を選ぶと借入限度額が大きくなり、2028年以降の制度変更のリスクも減る
- ZEH水準住宅(注文)の申請締切は2026年9月30日。他区分よりも早い締切なので、スケジュール確認は早めに
- 国の制度と自治体補助金の組み合わせが有効。重複不可のルールだけ押さえておく
どの制度が自分の条件に当てはまるかは、ハウスメーカーの担当者に確認するのが一番確実です。積水ハウスで検討中の方は、担当者の無料紹介を利用していただくと、補助金の適用条件・スケジュールの相談もあわせて進められます。
まだハウスメーカーが絞れていない方は、ハウスメーカー診断で方向性を整理してから補助金の条件(住宅性能の基準)を確認すると、選びやすくなります。
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よくある質問(FAQ)
Q. 子育て世帯でなくても2026年に補助金はもらえますか?
もらえます。みらいエコ住宅2026事業のうち「GX志向型住宅」は、世帯の属性に関係なく全世帯が対象です。断熱等級6以上・HEMS設置・一次エネルギー消費量削減35%以上(再エネ除く)などの性能基準を満たした住宅であれば、110万円(寒冷地は125万円)の補助を受けられます。
Q. みらいエコ住宅2026事業と住宅ローン減税は同時に使えますか?
原則として使えます。ただし補助金の受給額は住宅取得費から差し引かれるため、住宅ローン減税の控除計算の基礎となる金額が少し下がります。具体的な試算はハウスメーカーの担当者や税理士・FPに確認してください。
Q. 補助金の申請は自分でやる必要がありますか?
みらいエコ住宅2026事業の申請は、登録されたハウスメーカー(みらいエコ住宅事業者)が代行します。個人が直接申請することはできません。住宅ローン減税は、入居した翌年に自分で確定申告を行う必要があります。
Q. GX志向型住宅の補助金申請の期限はいつですか?
遅くとも2026年12月31日ですが、予算(750億円)が上限に達した時点で締切前に受付が終了します。過去の類似制度では年の後半に申請が集中するパターンが多く、早期終了のリスクがあります。検討中の方は、ハウスメーカーの担当者を通じて早めに申請の見通しを確認しておくことをおすすめします。
Q. 積水ハウスはみらいエコ住宅2026事業に対応していますか?
積水ハウスはみらいエコ住宅事業者として登録されており、長期優良住宅・ZEH水準住宅に対応しています。GX志向型住宅(断熱等級6以上・HEMS設置等)への対応は仕様やプランによって異なるため、担当者に具体的な条件を確認してください。

