タマホームの坪単価を調べているなら、まず「本体工事費と総額は別物」と頭に入れておいてください。
ローコスト住宅の代名詞として知られるタマホームですが、実際に建てるときの費用は、坪単価の数字から単純に計算できません。この記事では、2026年時点の坪単価の目安・商品(シリーズ)別の価格傾向・30〜40坪の総額シミュレーション・タマホームが安い理由・大手との比較まで、比較検討に必要な情報をまとめて整理します。
【この記事について】 iekatsu編集部が公開情報をもとに編集しています。価格・仕様は建築時期・地域・商品・仕様・付帯工事などにより変動します。最終的な金額は必ず各社の見積もりで確認してください。(最終更新:2026年7月)
タマホームの坪単価は?2026年の目安
本体工事費ベースの坪単価は、50万〜70万円台が2026年時点の実勢です。(延床面積・商品・仕様・建築地域によって変わります)
「坪単価25万円〜」という広告は過去のもので、資材価格の高騰などを経た現在の水準とはかなりかけ離れています。住宅産業新聞(2025年6月30日号)の「2024年度ランキング」によると、タマホームの平均坪単価は68万円前後とされています。
かつてより上がったことは事実ですが、大手ハウスメーカーの坪単価が80万〜130万円台であることと比べると、この価格帯でも依然としてコストパフォーマンスは高い部類に入ります。
| 価格帯 | 目安となる条件 |
|---|---|
| 50万円台 | エントリー寄りの商品・延床面積が広め・シンプルな仕様 |
| 60〜70万円台 | 主力商品帯。標準的な延床面積・一般的な仕様の場合 |
| 75万円以上 | 上位商品・オプション多め・延床面積が小さい場合 |
【知っておきたいポイント】 坪単価は「本体工事費のみ」を延床面積で割った目安です。付帯工事・外構・諸費用は含まれていません。同じ「坪単価60万円」でも、含まれる費用の範囲が会社によって違うため、数字を並べるだけでは正確な比較になりません。
商品(シリーズ)別の坪単価の目安
タマホームは複数の商品ラインを展開しており、選ぶシリーズによって価格帯の傾向が変わります。下記は公開情報・各種調査をもとにした参考値です。実際の坪単価は仕様・オプション・建築地域によって変わるため、目安としてご確認ください。
| 商品名 | 位置づけ | 坪単価の目安(本体工事費ベース) |
|---|---|---|
| 大安心の家 | 主力・スタンダード | 55万〜65万円程度 |
| 大安心の家 PREMIUM | スタンダードの上位版 | 60万〜70万円程度 |
| 木望の家 | 木の質感を重視 | 60万〜70万円程度 |
| シフクノいえ | コンパクト・シンプル志向 | 50万〜60万円程度 |
| GRANDE(グランデ)シリーズ | 上位・フラッグシップ | 65万〜75万円前後 |
| GALLIART | デザイン重視の上位商品 | 70万円台〜 |
主力の「大安心の家」シリーズは、長期優良住宅に対応し、耐震等級3・断熱等級5をクリアしているのが特徴です。「価格を抑えつつ基本性能は確保したい」という層に、最も選ばれているシリーズです。
【注意】 商品ラインは変更・追加・廃止される場合があります。最新のラインナップと価格は、展示場での確認または資料請求でご確認ください。
30坪・35坪・40坪の総額シミュレーション
「30坪で建てたら総額はいくら?」という疑問に、坪単価の数字だけでは答えられません。本体工事費に加えて、付帯工事費・外構費・諸費用が乗ってくるからです。
下記は、2026年の実勢坪単価(本体ベース68万円前後)をもとに、総額の目安を試算したものです。付帯工事費は本体の約20%、諸費用は本体の約10%として計算しています。外構費・土地代・地盤改良費は含んでいません。
| 延床面積 | 本体工事費(目安) | 付帯工事費(目安) | 諸費用(目安) | 総額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 30坪 | 約2,040万円 | 約410万円 | 約200万円 | 約2,650万円〜 |
| 35坪 | 約2,380万円 | 約480万円 | 約240万円 | 約3,100万円〜 |
| 40坪 | 約2,720万円 | 約545万円 | 約270万円 | 約3,535万円〜 |
これに外構工事費(100〜200万円程度)、地盤改良が必要な場合はさらに50〜150万円前後が加わります。土地代は別途です。
30坪は「小さめだから安い」というイメージがありますが、付帯費用は坪数が減っても大きく下がらないため、坪単価に換算すると割高に出やすい点は知っておいてください。
【価格についての注意】 坪単価・総額は、建築時期・地域・商品・延床面積・仕様・付帯工事・外構・諸費用によって変わります。この記事では比較時の目安として整理しており、最終的な金額は各社の見積もりで確認してください。(目安の根拠:住宅産業新聞2025年6月30日号データほか、2026年時点の各社公開情報をもとに編集部が試算)
坪単価と総額はどう違う?費用の内訳を整理
坪単価は「本体工事費だけ」の数字であり、家を建てる総費用ではありません。
この認識が最初にあるかどうかで、資金計画の精度がまったく変わります。
| 費用項目 | 内容 | 坪単価に含まれるか |
|---|---|---|
| 本体工事費 | 建物本体の工事費用 | 含まれる(坪単価の計算ベース) |
| 付帯工事費 | 基礎・地盤改良・電気・給排水など | 含まれないことが多い |
| 外構工事費 | 駐車場・フェンス・植栽など | 含まれない |
| 諸費用 | 登記・火災保険・ローン手数料など | 含まれない |
| 土地関連費用 | 土地代・仲介手数料など | 含まれない |
付帯工事・外構・諸費用を加えると、総額は本体工事費の1.3〜1.5倍程度になるケースが多いとされています。「坪単価60万円で40坪なら2,400万円」と計算すると、実際には3,000万円超になっていた、という話は珍しくありません。
カタログや見積もりで金額を確認するときは、必ず「本体工事費だけか、総額か」を確認することが鉄則です。
タマホームはなぜ安い?仕組みを理解する
「安い=品質が心配」と感じる方は多いはずです。ただ、タマホームの低価格は構造を省いているわけではなく、コストの削り方に理由があります。
木材・資材の大量仕入れが最も大きな要因です。タマホームは年間着工棟数が多い(住宅産業新聞調べで大手ローコスト帯ではトップクラス)ため、建材・設備を大量に一括仕入れできます。仕入れコストの圧縮が、そのまま価格に反映されています。
次に規格化による設計・施工の効率化です。間取りや仕様をある程度パターン化することで、設計費・施工管理費を抑えています。完全自由設計の大手メーカーに比べると間取りの自由度は下がりますが、その分コストに余裕が生まれます。
そして広告宣伝費の抑制。テレビCMなどへの大規模な広告投資を抑えることで、販管費を低く保っています。大手ハウスメーカーの坪単価には、ブランド維持のための宣伝費が相応に含まれている面もあります。
【編集部の見解】 8社を実際に回ってみると、タマホームとその他のローコストメーカーの違いは「規模感」だと感じました。展示場の雰囲気や担当者の対応にバラつきがある中小ローコストと違い、タマホームは全国展開の体制が整っており、施工実績のボリュームでいえば信頼の根拠になり得ます。安さの仕組みを理解した上で、「自分が何を重視するか」と照らし合わせるのが、タマホームを正しく評価する出発点だと思います。
大手ハウスメーカーとの坪単価比較
タマホームを選ぶ前に、同じ価格帯・近い価格帯の会社と比較することが大切です。下記は、iekatsu編集部がまとめた各社の坪単価の目安です(住宅産業新聞2025年6月30日号「2024年度ランキング」ほかの公開情報をもとに編集部が整理。2026年時点の参考値)。
| ハウスメーカー | 坪単価の目安(本体ベース) | 構造 |
|---|---|---|
| タマホーム | 50〜70万円台(目安68万円前後) | 木造(在来工法) |
| アイ工務店 | 60〜80万円程度 | 木造 |
| 一条工務店 | 70〜90万円程度 | 木造 |
| 積水ハウス(シャーウッド) | 90〜130万円程度 | 木造 |
| ダイワハウス | 80〜120万円程度 | 鉄骨・木造 |
| ヘーベルハウス | 100〜140万円程度 | 鉄骨 |
坪単価だけ見るとタマホームの安さが際立ちますが、「何が標準仕様に含まれているか」「保証の年数と内容」「設計の自由度」は、価格が上の会社ほど厚い傾向があります。安さだけで決めず、総合的に比較することが重要です。
各社の詳しい比較はハウスメーカー比較ガイドでまとめています。
ローコスト住宅を比較するときの注意点
タマホームをはじめとするローコスト住宅を他社と比較するときに、押さえておきたい点をまとめます。
坪単価の「含まれるもの」を揃えて比較する
各社の坪単価は、含まれる費用の範囲が異なります。付帯工事を含む会社・含まない会社で数字を並べても、正確な比較になりません。見積もりを取ったうえで、総額ベースで比べることが基本です。
延床面積が小さいほど坪単価は上がりやすい
同じ商品でも、延床面積が小さいと坪単価が高く出る傾向があります。「坪単価50万円台」という情報が、自分の希望する広さで成立するかは別途確認が必要です。
標準仕様の内容を確認する
ローコスト住宅は本体価格を抑えている分、標準仕様がシンプルな場合があります。希望する設備・仕様がオプション扱いになると、総額が大きく変わります。
地域と建築条件でも金額が変わる
同じ商品でも、建築地域・地盤条件・敷地形状によって付帯工事費が変わります。特に地盤が弱い地域では地盤改良費が別途50〜150万円かかることもあります。建築予定地での施工実績が豊富かどうかも確認ポイントです。
| 比較時のチェックポイント | 確認すること |
|---|---|
| 坪単価の費用範囲 | 付帯工事・外構は含まれているか |
| 延床面積 | 自分の希望面積で計算した場合の坪単価か |
| 標準仕様の内容 | 希望設備がオプションになっていないか |
| 総額の内訳 | 付帯工事・外構・諸費用を含めた総額はいくらか |
| 地域対応 | 建築予定地での施工実績はあるか |
タマホームはどんな人に向いている?
タマホームが検討に値するのは、次のような方です。
- 初期費用をできるだけ抑えて、広さを確保したい
- 耐震等級3など基本性能は妥協したくない
- 全国展開の実績があるメーカーで安心感を得たい
- まず相見積もりを取って、費用対効果を比べたい
一方、次のような優先事項がある場合は、他社との比較も並行して進めることをおすすめします。
- 間取り・外観デザインの自由度を高くしたい
- 断熱性能(UA値・C値)を数値で徹底的にこだわりたい
- 独自工法・特殊構造(重量鉄骨・ユニット工法等)を求めている
【編集部の見解】 実際に8社を回った経験から言うと、タマホームは「コストを抑えながら長期優良住宅を取りたい」という層に対して、かなり現実的な選択肢です。ただ、店舗や担当者によって対応の質にバラつきがあるという評判も多い。最終的な満足度は「担当者との相性」で大きく変わるメーカーだと感じています。価格だけで飛びつかず、必ず展示場で実物を確認してから判断してください。
タマホームの評判・口コミについてはタマホームの評判・口コミは実際どう?で詳しくまとめています。
どのメーカーが自分の条件に合うかまだ迷っている方は、ハウスメーカー相性診断(約2分・無料)で方向性を整理してから各社の比較・見積もりへ進むのが効率的です。
まとめ
- タマホームの坪単価は本体工事費ベースで50〜70万円台が2026年時点の実勢。かつての「坪25万円〜」は現在の水準と大きくかけ離れている
- 商品によって価格帯が異なる。主力の「大安心の家」は55〜65万円程度、上位のGRANDEシリーズは65〜75万円前後が目安
- 総額は本体工事費の1.3〜1.5倍が目安。30坪なら2,650万円〜、40坪なら3,535万円〜(外構・土地代別)。ここが最も予算計画でずれやすいポイントです
- 安さの理由は「大量仕入れ・規格化・広告費の抑制」。構造を省いているわけではない
- 比較するときは坪単価の数字だけでなく、含まれる費用の範囲と標準仕様の内容を揃えて総額で見る。これが抜けると、見積もりを取ってから「思っていたより高い」となりやすい
まだどのメーカーが自分に合うか決まっていない方は、ハウスメーカー相性診断で方向性を整理してから各社の比較・見積もりへ進んでください。
ローコスト系メーカーの比較はローコストハウスメーカーランキング2026年版でもまとめています。
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よくある質問
Q. タマホームの坪単価は他のローコストメーカーと比べて安いですか?
ローコスト住宅の中では「価格を抑えつつ長期優良住宅に対応できる」ゾーンに位置しています。アイダ設計・クレバリーホームなど坪単価40〜55万円台を目指す会社と比べると、タマホームはやや高め。ただしその分、全国展開の施工体制と標準仕様の充実度で上回る部分があります。比較するときは坪単価の数字だけでなく、含まれる費用の範囲と標準仕様の内容を揃えて確認することが重要です。
Q. タマホームで30坪の家を建てると総額はいくらですか?
本体工事費(坪単価68万円前後×30坪=約2,040万円)に、付帯工事費・諸費用を加えると2,650万円〜が目安です。これに外構費(100〜200万円程度)や地盤改良費が加わるケースもあります。土地代は別途です。実際の金額は仕様・地域・オプションによって変わるため、見積もりを取ることが唯一の正確な確認方法です。
Q. タマホームはなぜ安いのですか?品質は大丈夫ですか?
大量の建材を一括仕入れすることで仕入れコストを下げ、間取りをある程度規格化することで設計・施工の効率を上げています。広告費を抑えていることも要因の一つです。主力の「大安心の家」では耐震等級3(最高等級)の取得が可能で、大手メーカー製の住宅設備(LIXIL・TOTO・Panasonic等)が標準採用されています。「安い=手抜き」ではなく、コストの削り方が合理的なメーカーです。
Q. 坪単価以外にどんな費用がかかりますか?
本体工事費のほかに、付帯工事費(基礎・地盤改良・電気・給排水など)・外構工事費・諸費用(登記・火災保険・ローン手数料など)・土地関連費用が別途かかります。総額は本体工事費の1.3〜1.5倍程度になるケースが多いとされています。
Q. タマホームとほかのローコストメーカー、どうやって選べばいいですか?
まず「自分が何を優先するか(価格・性能・デザイン・対応力)」を整理することから始めてください。それが決まると、比較するときの見るべき軸が絞れます。迷っている段階ならハウスメーカー相性診断で方向性を整理してから各社の見積もりへ進むのが効率的です。
Q. タマホームの坪単価はどこで確認できますか?
公式サイトや資料請求で概算の情報を確認できますが、正確な金額は展示場での相談・見積もりが必要です。複数社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。
Q. タマホームと積水ハウスの坪単価の差はどのくらいですか?
2026年時点の目安で、タマホームが50〜70万円台(本体ベース)に対して、積水ハウスのシャーウッドは90〜130万円程度です。単純な差でいうと40〜60万円前後になります。ただし、設計の自由度・保証の手厚さ・担当者の体制など、坪単価に見合った違いがあります。各社を詳しく比べたい方はハウスメーカー比較ガイドをご覧ください。

