積水ハウスを検討していると、商品名がいくつも出てきて「どれを選べばいいのか分からない」という状態になりがちです。実際に8社を比較して積水ハウス(シャーウッド)を選んだわたし自身、展示場で最初に商品ラインを見たとき、正直どう整理すればいいか迷いました。この記事では、鉄骨・木造それぞれの商品の違いと、選ぶときの判断軸を整理します。
【注意】 価格・坪単価は、建築時期、地域、商品、延床面積、仕様、付帯工事、外構、諸費用によって変わります。この記事では比較時の目安として整理しており、最終的な金額は各社の見積もりで確認してください。坪単価はすべて本体価格基準です。
積水ハウスの商品は「鉄骨」と「木造」の2系統
積水ハウスの商品ラインは、大きく鉄骨系と**木造系(シャーウッド)**の2系統に分かれます。2026年時点で展開されている主な商品は以下の6つです。
| 商品名 | 構造 | 主な特徴 | 坪単価目安(本体) |
|---|---|---|---|
| イズ・ロイエ(IS ROY+E) | 鉄骨2階建て | フレキシブルβシステム構造。耐震・耐候性に強み。ダインコンクリート外壁 | 約130万〜175万円 |
| イズ・ステージ(IS STAGE) | 鉄骨2階建て | イズ・ロイエの上位商品。より大空間・高天井の設計に対応 | 約150万〜175万円前後 |
| ビー・サイエ(Be・Sai+e) | 鉄骨平屋 | 平屋に特化した鉄骨商品。開放的な空間設計が得意 | 約140万〜175万円 |
| シャーウッド 木の住まい | 木造 | 軸組工法ベースの木造。設計自由度が高く、温かみのある空間 | 約125万〜155万円 |
| グランツーユー(Grand Two-U) | 木造2世帯 | 2世帯住宅に特化した木造商品。親世帯・子世帯で設計を分けられる | 約130万〜160万円 |
| シャーウッド 平屋の住まい | 木造平屋 | 木造の平屋に特化。平屋の伸びやかな空間を木の質感で表現 | 約130万〜160万円 |
坪単価には大きな幅があります。延床面積が小さくなるほど坪単価は上がりやすく、オプション仕様を積み重ねるとさらに変動します。目安として参照してください。
鉄骨系3商品の概要
イズ・ロイエ(IS ROY+E) は積水ハウス鉄骨の主力商品です。「フレキシブルβシステム」と呼ばれる独自構造で、壁ではなく柱と梁で建物を支えるため、大きな開口部や吹き抜けの設計がしやすい点が特徴です。外壁には積水ハウス独自の「ダインコンクリート」を採用し、耐候性・重厚感が強みです。
イズ・ステージ(IS STAGE) はイズ・ロイエの上位に位置する商品で、より大空間・高天井の実現に対応しています。天井高や開口のスケール感が一回り大きく、こだわりのある住宅を求める人向けです。坪単価もイズ・ロイエより高めになります。
ビー・サイエ(Be・Sai+e) は鉄骨の平屋専用商品です。1階建て特有の構造的な優位性(上階からの荷重がない)を活かして、大きな開口や吹き抜けを実現しやすい設計になっています。平屋で鉄骨の安定感を求めるなら選択肢に入ります。
木造系(シャーウッド)3商品の概要
木造系はすべて「シャーウッド」ブランドに属します。積水ハウス独自のオリジナル木造軸組工法で、一般的な木造とは異なり、各部材に独自工法を組み合わせた構造です。
シャーウッド 木の住まい は木造の基本商品で、設計自由度が高く、和風・洋風問わずさまざまなスタイルに対応できます。積水ハウスを選んだわたし自身もこの商品です。打ち合わせでは「鉄骨よりも木の質感を活かした内装設計がしやすい」と設計担当に案内されました。
グランツーユー(Grand Two-U) は2世帯住宅に特化した木造商品です。親世帯と子世帯で設計を分けながら、共用部分をどう設けるかを柔軟に決められます。2世帯で検討している場合は、この商品を軸に話を進めることになります。
シャーウッド 平屋の住まい は木造の平屋専用商品です。木の素材感と平屋の開放感を組み合わせたい人向けで、シンプルな外観デザインとの相性が良い商品です。
積水ハウスに「グレード(ランク)」はあるか?
結論から言うと、積水ハウスには他社のような「スタンダード/プレミアム」といった明確なグレード体系はありません。商品ラインは価格の上下よりも、**構造(鉄骨か木造か)と用途(2階建て・平屋・2世帯)**で分かれています。
【編集部の見解】 「商品ランク」という視点で積水ハウスを見ようとすると、最初はしっくりこないと思います。わたしも展示場で「どれが一番いい商品ですか?」と聞いたのですが、担当者からは「用途と構造で選ぶものなので、上下関係はない」と説明されました。ただ、現実には坪単価に差があり、イズ・ステージはイズ・ロイエよりも高額になります。「グレード差」と言い切れるわけではないですが、コストへの影響はあります。
他社の場合は「この商品は標準仕様が手厚い、あの商品はベーシック」という整理ができるケースもありますが、積水ハウスは基本的にどの商品も標準仕様の水準は一定です。差が出るのは、設計の自由度や空間スケールの違いです。
坪単価の観点で見ると、おおよそ次のような傾向があります。
| 価格帯(本体・目安) | 商品 |
|---|---|
| 高め(約150万〜175万円前後) | イズ・ステージ |
| 中〜高(約130万〜175万円) | イズ・ロイエ、ビー・サイエ |
| 中(約125万〜160万円) | シャーウッド 木の住まい、グランツーユー、シャーウッド 平屋の住まい |
あくまで目安です。仕様・オプション・土地条件によって実際の本体価格は大きく変わります。
鉄骨にするか、木造(シャーウッド)にするか
多くの人がまず迷うのが、鉄骨かシャーウッドかの選択です。積水ハウスはどちらも自社で開発している構造なので、「品質が落ちる」という差はありません。判断の軸は主に次の4点です。
1. 坪単価の差 鉄骨よりも木造(シャーウッド)のほうが坪単価の下限が低めです。予算を抑えたい場合は、まずシャーウッドから検討するのが現実的です。
2. 断熱性能への優先度 一般的に、鉄骨は木造よりも熱橋(断熱の弱点)が生じやすい特性があります。積水ハウスは鉄骨でも断熱対策をしていますが、断熱性能を最優先にするなら木造のほうが設計しやすいケースがあります。
3. 大空間・吹き抜けへの希望 大きな吹き抜けや開口部を実現したいなら、鉄骨(特にイズ・ロイエ)のほうが構造的に有利です。木造でも吹き抜けは作れますが、設計の制約が変わってきます。
4. 平屋か2階建てか 平屋を希望するなら、鉄骨系は「ビー・サイエ」、木造系は「シャーウッド 平屋の住まい」と商品が絞られます。2階建てなら鉄骨・木造どちらも選べます。
【知っておきたいポイント】 積水ハウスの展示場は鉄骨とシャーウッドで別々のモデルハウスが建っていることが多いです。どちらかに決めてから展示場に行くのではなく、まず両方のモデルハウスに入って「空間の感じ方」を体で確かめてみることをおすすめします。感覚的な好みで決まることも多いです。
商品選びで最初にやること
積水ハウスで商品選びを始める際、最初に全商品を網羅しようとするより、次の2つの軸で絞るほうが早く進みます。
軸1:構造(鉄骨 or 木造) 「大空間・吹き抜け重視なら鉄骨」「木の質感・コスト感を重視するなら木造」という大まかな方向から入る。
軸2:建て方(2階建て・平屋・2世帯) 平屋を希望するなら商品は自動的に2つに絞られます。2世帯ならグランツーユー一択です。
この2軸で絞れば、検討する商品は1〜2つになります。積水ハウスの展示場担当者も、最初にこの2点を確認した上で話を進めてくれることがほとんどです。
展示場を訪問する前に、自分がどちらの構造に興味があるかを大まかに決めておくだけで、打ち合わせの効率が上がります。まだハウスメーカー自体を絞れていない段階なら、先にハウスメーカー診断で方向性を整理しておくのがおすすめです。
積水ハウスの検討をもう少し進めている方は、比較ガイド(16社)で他社との違いも確認してみてください。
まとめ
- 積水ハウスの商品ラインは鉄骨系3商品・木造系(シャーウッド)3商品の計6種類が基本
- 「グレード(ランク)」という上下の体系はなく、構造(鉄骨・木造)と用途(2階建て・平屋・2世帯)で商品が分かれている
- 坪単価の目安は木造シャーウッドが125万円〜、鉄骨が130万円〜(本体・2026年時点)
- 鉄骨か木造かの選択は「大空間重視なら鉄骨、コスト感・木の質感重視なら木造」が出発点
- まず構造と建て方(2階建て・平屋・2世帯)の2軸で絞ると、選ぶ商品は1〜2つに絞れる
積水ハウスの担当者への相談や、わが家の実邸見学(千葉)を希望する方は、担当者の無料紹介からお問い合わせください。実際に8社を比較して建てた施主として、選び方のポイントをお伝えしています。
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よくある質問(FAQ)
Q. 積水ハウスの商品の中で一番グレードが高いのはどれですか?
積水ハウスには明確なグレード体系(上位・下位)はありません。ただし、坪単価が高くなりやすい商品は「イズ・ステージ」で、大空間・高天井仕様に特化しています。鉄骨の主力商品「イズ・ロイエ」、木造の「シャーウッド 木の住まい」がそれぞれの構造での標準的な位置づけです。
Q. シャーウッドと鉄骨では、どちらが高いですか?
坪単価の目安で見ると、鉄骨(イズ・ロイエ)のほうがシャーウッドよりやや高めです(本体ベース)。ただし、オプションや設計内容によって実際の差は変わります。同条件で比較する場合は、両方の見積もりを取って確認するのが確実です。
Q. 積水ハウスで平屋を建てるなら、どの商品ですか?
鉄骨なら「ビー・サイエ(Be・Sai+e)」、木造なら「シャーウッド 平屋の住まい」が平屋専用商品です。どちらを選ぶかは、構造の好みと予算感で判断します。
Q. 2世帯住宅を積水ハウスで建てるなら、どの商品ですか?
木造系の「グランツーユー(Grand Two-U)」が2世帯住宅に特化した商品です。親世帯・子世帯の間取りを柔軟に設計できる点が強みです。
Q. ダインコンクリートはすべての積水ハウス商品に使えますか?
「ダインコンクリート」は鉄骨系商品(イズ・ロイエ・イズ・ステージ)の外壁に採用されている積水ハウス独自の外装材です。木造系(シャーウッド)には使用できません。外壁の素材感で商品を選ぶ際は、鉄骨か木造かの選択に直接影響します。

